夏の旅行に持っていきたい熱中症対策グッズ
夏の旅行では、観光地の散策、テーマパーク、海やプール、キャンプなど、暑い屋外で過ごす時間が長くなりがちです。移動中の駅や駐車場、冷房の弱い施設内でも、体に熱がこもることがあります。
特に子どもや高齢者は熱中症になりやすく、本人が暑さやのどの渇きをうまく訴えられないこともあります。旅行先では、飲み物だけでなく、日差しを避けるもの、体を冷やすもの、休憩場所を確認するための情報も準備しておくことが大切です。
この記事では、夏の旅行に持っていきたい熱中症対策グッズと使い方を解説します。
水筒やペットボトルをすぐ取り出せる場所に入れる

熱中症対策の基本は、暑さを避けながら、のどが渇く前からこまめに水分をとることです。
夏の旅行では、次のようなものを準備しておきましょう。
・水筒
・ペットボトルの水やお茶
・子どもが飲み慣れた飲み物
・保冷できるボトルカバー
・小さなコップ
・ストロー
・予備の飲み物
飲み物はスーツケースの中ではなく、歩きながらでも取り出せる手荷物に入れます。子どもが自分で持つ場合も、大人が残量を確認し、決まった時間に水分補給を促しましょう。
移動中は、観光に夢中になって水分補給を忘れることがあります。観光地へ到着したとき、乗り物を降りたとき、休憩したときなど、水分をとるタイミングをあらかじめ決めておくと続けやすくなります。
暑い日は、運動をしていなくても汗をかいて水分を失います。子どもはのどの渇きを訴える前に脱水が進むこともあるため、大人から声をかけることが大切です。
帽子・日傘・涼しい服で直射日光を避ける

水分をとっていても、強い日差しの中で長時間過ごせば、体温が上がって熱中症になる可能性があります。
持っていきたいものは、次のとおりです。
・つばのある帽子
・日傘
・通気性のよい服
・吸湿性や速乾性のある下着
・着替え
・薄手の羽織り
・サングラス
・日焼け止め
帽子は日差しを避けるのに役立ちますが、かぶり続けて頭に熱がこもることもあります。日陰や冷房のある場所に入ったら帽子を外し、汗を拭いて休みましょう。
汗で衣類が濡れたままになると不快感が強くなり、体調の変化にも気づきにくくなります。子どもの着替えは、下着や靴下まで含めて手荷物に入れておくと安心です。
熱中症警戒アラートが発表されるような日は、帽子や日傘だけで対応しようとせず、日中の長時間の外出を避け、観光予定を屋内中心へ変更することも必要です。
保冷剤や冷却タオルで体にたまった熱を逃がす

旅行中に暑さを感じたとき、体を冷やせるグッズがあると便利です。
例えば、次のようなものがあります。
・保冷剤
・保冷バッグ
・冷却タオル
・濡らして使うタオル
・うちわ
・携帯扇風機
・汗拭き用タオル
・着替え
保冷剤はタオルなどで包み、首の周囲、わきの下、脚の付け根などに当てて使います。凍ったものを直接肌に長時間当てると、皮膚を傷めることがあるため注意しましょう。
携帯扇風機は風を送るためには便利ですが、高温の場所で風だけを当て続けても十分に体を冷やせないことがあります。皮膚を水や濡れタオルで湿らせて風を当てる、冷房のある場所へ移動するなど、ほかの方法と組み合わせます。
ただし、冷却グッズを持っているからといって、暑い場所に長くいてよいわけではありません。最も大切なのは、日陰や冷房の効いた施設へ移動して休むことです。
塩分補給グッズと経口補水液は使い分ける

大量に汗をかく旅行では、水分だけでなく塩分も失われます。長時間の屋外活動を予定している場合は、水分と一緒に塩分を補えるものも用意しておきましょう。
持っていきやすいものには、次のようなものがあります。
・スポーツドリンク
・塩分を含むタブレット
・塩あめ
・塩分を含む軽食
・経口補水液
通常の水分補給では、水やお茶、必要に応じてスポーツドリンクなどを使います。スポーツドリンクは糖分を含むため、飲みすぎには注意が必要です。
経口補水液は、一般的な飲み物より電解質を多く含み、脱水状態で失われた水分と電解質を補うためのものです。暑い日の普段の飲み物として日常的に大量に飲むものではありません。
また、経口補水液には、下痢や嘔吐に伴う脱水に適したものと、熱中症による脱水に使用できるものがあります。購入時には表示を確認し、持病や食事制限がある場合は医師や薬剤師などへ相談してください。
スマートフォンで暑さ指数と休憩場所を確認する

熱中症対策グッズと一緒に活用したいのが、スマートフォンです。
旅行当日は、気温だけでなく暑さ指数も確認しましょう。暑さ指数は、気温、湿度、日射などを踏まえて熱中症の危険度を示す目安です。熱中症警戒アラートが出ていない日でも、場所や体調、活動内容によっては熱中症になる可能性があります。
出発前に確認しておきたいのは、次のような情報です。
・旅行先の暑さ指数
・熱中症警戒アラート
・冷房のある休憩施設
・日陰の多い移動ルート
・給水できる場所
・近くのコンビニや自動販売機
・救護室や医務室
・近隣の医療機関
屋外の観光予定は、比較的気温が低い朝に回し、昼は屋内で過ごすなど、時間帯を調整すると負担を減らせます。
子ども連れでは、予定どおり観光することより、顔が赤い、汗が多い、普段より元気がないなどの変化を見て早めに休むことを優先しましょう。
まとめ:熱中症対策グッズだけでなく予定の変更も準備する

夏の旅行に持っていきたい熱中症対策グッズは、次のとおりです。
・水筒やペットボトル
・子どもが飲み慣れた飲み物
・帽子や日傘
・通気性のよい衣類
・着替え
・保冷剤
・冷却タオル
・うちわや携帯扇風機
・汗拭き用タオル
・スポーツドリンク
・必要に応じた経口補水液
・スマートフォンと充電器
ただし、熱中症対策グッズは、暑い場所で無理を続けるためのものではありません。
めまい、頭痛、吐き気、強いだるさ、筋肉のけいれん、いつもと違う様子などがあれば、すぐに涼しい場所へ移動し、衣類を緩めて体を冷やします。自力で水分を飲めない、呼びかけへの反応がおかしい、けいれんがある場合は、救急要請を考えてください。
熱中症警戒アラートが発表された日や、子どもの体調が普段と違う日は、屋外の予定を短くする、中止する、屋内施設へ変更することも大切な熱中症対策です。
参考文献
『みんなで見守り「こどもの熱中症」を防ぎましょう!』(こども家庭庁)