旅行中の食べすぎで体調を崩さないために
旅行では、ホテルの朝食ビュッフェ、現地グルメ、食べ歩き、ご当地スイーツなど、普段より食べる機会が増えます。
せっかくの旅行だからと食事を詰め込みすぎると、胃もたれ、腹部膨満感、胸やけ、吐き気、腹痛などが起こることがあります。食後の胃の不快感や膨満感は消化不良でみられる症状ですが、強い腹痛や繰り返す嘔吐などは、単なる食べすぎではない可能性もあります。
旅行中は、移動疲れ、睡眠不足、飲酒、脂っこい料理、食事時間の乱れも重なりやすくなります。
この記事では、旅行中の食べすぎで体調を崩さないための工夫を解説します。
朝食ビュッフェで最初から取りすぎない

旅行先の朝食ビュッフェでは、普段より品数が多く、つい一度に取りすぎることがあります。
朝から食べすぎると、胃が重い、膨満感がある、胸やけがする、気持ち悪いといった症状が出て、その後の観光や移動がつらくなることがあります。消化不良では、食後の不快な満腹感、上腹部の痛みや不快感、胸やけなどがみられます。
朝食では、最初から皿いっぱいに取るのではなく、まず少量から始めましょう。
例えば、
・主食を少量
・卵料理や魚などを1品
・野菜を少量
・果物を少量
・水分
程度から始め、まだ食べられそうなら追加します。
ビュッフェでは「一度で全部取る」より「少量ずつ取りに行く」方が、食べすぎを防ぎやすくなります。
特に注意したいのは、
・パンを何種類も食べる
・ご飯と麺類を両方食べる
・脂っこい料理を重ねる
・甘いデザートを最初から多く取る
・ジュースを何杯も飲む
といった食べ方です。
朝食後すぐに車やバスで長距離移動する予定がある場合は、満腹になるまで食べない方が楽に過ごしやすいでしょう。
ご当地グルメは1食に詰め込みすぎない

旅行では、「せっかくだから全部食べたい」と思いやすくなります。
例えば、
昼にご当地ラーメン
↓
午後にスイーツ
↓
夕方に食べ歩き
↓
夜にコース料理
↓
部屋で夜食
という流れになると、胃腸を休ませる時間がほとんどありません。
脂っこい料理、香辛料の多い料理、アルコールなどは、人によって消化不良や胸やけの症状を悪化させることがあります。
旅行中は、食べたいものに優先順位をつけましょう。
例えば、
・昼はご当地料理をしっかり食べる
・午後のスイーツは同行者と分ける
・夜は軽めにする
といった調整ができます。
食べ歩きでは、1人1個ずつ買うのではなく、複数人で分ける方法もあります。
また、予約した夕食がある日は、昼食を少し軽めにするなど、1日単位で量を調整すると食べすぎを防ぎやすくなります。
「1回の食事で満腹まで食べる」ことを繰り返すより、旅行全体で楽しむことを意識しましょう。
脂っこい料理・甘いもの・お酒を重ねすぎない

旅行中は、普段より高脂肪の料理、甘いもの、アルコールが増えやすくなります。
例えば、
・揚げ物
・脂身の多い肉
・クリーム系料理
・濃厚なスイーツ
・チョコレート
・アルコール
・コーヒー
などを一度に重ねると、人によっては胃もたれや胸やけが出やすくなります。特定の食品や飲料が消化不良を悪化させることがあり、脂っこい食品やアルコールなどは代表的な要因です。
例えば、
揚げ物
↓
ビール
↓
脂の多い肉料理
↓
デザート
↓
寝る前に夜食
という組み合わせは、胃がつらくなりやすい食べ方です。
全部を我慢する必要はありません。
・揚げ物を食べるなら他の料理は軽めにする
・デザートは小さいものを選ぶ
・アルコールの合間に水を飲む
・夜食を控える
・食後すぐに追加注文しない
など、重ねすぎない工夫をしましょう。
また、普段あまり食べない香辛料の強い料理や油の多い料理は、最初から大量に食べず、少量から試す方が安心です。
食後すぐに横にならず予定を詰め込まない

食べすぎた後にすぐ横になると、胸やけや逆流症状が気になる人もいます。
旅行では、
夕食を満腹まで食べる
↓
ホテルへ戻る
↓
すぐベッドに横になる
という流れになりやすいですが、胸やけが起こりやすい人は注意しましょう。
また、食後すぐに激しく動く予定を入れるのも負担になることがあります。
例えば、
・満腹直後に走る
・食後すぐに激しいアトラクションに乗る
・急いで長距離を歩く
・重い荷物を持って移動する
といった状況です。
食後は少し余裕を持ち、体調を確認してから次の予定へ進みましょう。
夕食が遅くなる日は、
・量を少なめにする
・脂っこい料理を減らす
・夜食を追加しない
・アルコールを飲みすぎない
といった工夫も役立ちます。
旅行中は予定を詰め込みすぎず、「食後に少し休める時間」を確保しておくと安心です。
胃もたれや腹痛が出たら無理に食べ続けない

旅行中に胃もたれや腹痛が出たら、「次の予約があるから」と無理に食べ続けないことが大切です。
まずは、
・次の食事量を減らす
・脂っこいものを避ける
・アルコールを控える
・水分を少しずつとる
・休息をとる
などを意識しましょう。
ただし、旅行中の腹痛や吐き気は、食べすぎだけが原因とは限りません。
食中毒、感染性胃腸炎、旅行者下痢症、胆石、虫垂炎、胃潰瘍などでも腹痛は起こります。特に海外旅行では、汚染された食べ物や水による感染症にも注意が必要です。
次のような症状がある場合は、単なる食べすぎと決めつけないようにしましょう。
・強い腹痛
・痛みが続く
・何度も吐く
・水分がとれない
・血便
・吐血
・高熱
・お腹が強く張る
・意識がぼんやりする
・尿が極端に少ない
繰り返す消化不良、強い痛み、持続する嘔吐、血を吐く、便に血が混じるなどは医療相談が必要なサインです。
旅先でも、宿泊先のフロント、旅行保険会社、救護室、現地の医療機関へ早めに相談してください。
まとめ:旅行グルメは1食ではなく旅全体で楽しむ

旅行中の食べすぎを防ぐには、「せっかくだから全部食べる」ではなく、旅行全体で食事を楽しむことが大切です。
朝食ビュッフェでは少量から始め、ご当地グルメは1日に詰め込みすぎず、脂っこい料理、甘いもの、アルコールを重ねすぎないようにしましょう。
特に意識したいのは、
・最初から大盛りにしない
・少量ずつ追加する
・食べ歩きは分け合う
・予約した夕食がある日は昼を軽めにする
・満腹なのに追加注文しない
・食後すぐに予定を詰め込まない
・胃もたれがあるときは無理に食べ続けない
ことです。
旅行中の胃もたれや腹痛は、食べすぎだけでなく、感染症やほかの病気が原因のこともあります。
強い腹痛、繰り返す嘔吐、血便、高熱、水分がとれないなどの症状がある場合は、予定を優先せず、旅先でも医療機関へ相談してください。
旅行グルメは、一度に全部食べなくても楽しめます。
胃腸の状態を見ながら、無理のない量で旅先の食事を楽しみましょう。