旅行前は、荷物やチケット、宿泊先の確認に意識が向きやすいものです。

しかし、旅行中の体調不良を防ぐには、出発前の健康チェックも大切です。発熱、下痢、寝不足、持病の薬の不足、暑さ対策の不備などがあると、旅先で予定を大きく変更しなければならないことがあります。

特に、子ども、高齢者、妊娠中の人、持病がある人と一緒に行く場合は、「当日なんとかなる」ではなく、出発前に確認しておくと安心です。

この記事では、保存して見返しやすいように、旅行前の健康チェックリストをまとめます。

出発前の体調を確認する

旅行前にまず確認したいのは、出発する本人と同行者の体調です。

前日や当日の朝に、次のような症状がないか確認しましょう。

・発熱
・強いだるさ
・咳
・のどの痛み
・息苦しさ
・吐き気
・嘔吐
・下痢
・腹痛
・発疹
・強い頭痛
・水分がとれない
・普段と様子が違う

軽い疲れだけなら休息で整えられることもありますが、発熱、下痢、嘔吐、強い腹痛、水分がとれない状態がある場合は、予定の見直しも考えましょう。

特に子どもは、体調の変化をうまく説明できないことがあります。機嫌、食欲、尿の回数、睡眠、顔色を見ておくことが大切です。

旅行は、移動、暑さ、人混み、寝不足で体への負担が増えます。出発前から体調が悪い場合は、「少しだけなら大丈夫」と無理をせず、キャンセルや延期、予定を短くする選択肢も残しておきましょう。

薬・保険証・医療情報をまとめる

旅行前には、薬と医療情報をひとまとめにしておきましょう。

持っていきたいものは、次のとおりです。

・普段使っている薬
・予備の薬
・お薬手帳
・保険証
・医療証
・母子手帳
・アレルギー情報
・持病の情報
・処方内容がわかるメモ
・体温計
・必要な点眼薬や吸入薬

旅行中は、薬をなくす、予定が延びる、薬局が見つからない、といったことがあります。普段使っている薬は、旅行日数より少し多めに準備しておくと安心です。

海外旅行では、薬の持ち込みに制限がある国もあります。処方薬や市販薬でも、渡航先によって扱いが異なるため、必要に応じて事前に確認しましょう。旅行用の健康キットには、普段の薬や基本的な応急用品を準備しておくことが勧められています。(CDC)

薬はスーツケースだけでなく、必要分を手荷物にも入れておくと、荷物の遅延や紛失時に困りにくくなります。

暑さ・寒さ・日差しへの備えを確認する

旅行先の気温や天候も確認しておきましょう。

夏の旅行では、熱中症や脱水に注意が必要です。暑い場所では、自分が思っている以上に脱水が進むことがあり、のどの渇きに関係なく定期的に水分補給と休憩を入れることが大切です。(厚生労働省)

準備したいものは、次のとおりです。

・水分
・経口補水液
・帽子
・日傘
・冷却タオル
・日焼け止め
・サングラス
・着替え
・汗ふきシート
・羽織りもの

冬や寒暖差のある地域では、薄手の上着、予備の靴下、保温できる服も準備します。飛行機、新幹線、ホテル、レストランでは、冷房で体が冷えることもあります。

子どもや高齢者は、暑さや寒さを自分で調整しにくいことがあります。服装は重ね着で調整できるようにし、屋外で長く過ごす予定がある日は、休憩できる場所も確認しておきましょう。

食事・飲み水・胃腸トラブルに備える

旅行中は、食事内容や食べる時間が普段と変わります。

出発前に、胃腸トラブルへの備えも確認しておきましょう。

持っていきたいものは、次のようなものです。

・飲み慣れた飲み物
・経口補水液
・食べ慣れた軽食
・整腸薬
・ビニール袋
・ウェットティッシュ
・着替え
・おむつやおしり拭き
・手指衛生用品

海外旅行では、飲み水、氷、生もの、加熱不足の料理に注意が必要です。国内旅行でも、夏場の弁当、テイクアウト、バーベキュー、車内に置いた食品は食中毒の原因になることがあります。

子ども連れでは、食事時間がずれたときのために、食べ慣れた軽食を持っておくと安心です。空腹や水分不足は、不機嫌や体調不良につながることがあります。

下痢や嘔吐がある場合は、水分がとれているか、尿が出ているかを確認します。水分がとれない、ぐったりしている、血便がある、強い腹痛がある場合は、旅先でも医療機関へ相談しましょう。

相談先と受診先を確認しておく

旅行前には、体調を崩したときの相談先も確認しておきましょう。

国内旅行で確認したいのは、次のような情報です。

・宿泊先近くの医療機関
・夜間休日診療所
・救急相談窓口
・小児救急電話相談 #8000
・宿泊先のフロント
・救護室の場所
・保険証や医療証の保管場所

子どもの急な症状で受診に迷うときは、#8000で小児科医師や看護師から症状に応じた対処や受診先について助言を受けられます。実施時間帯は地域によって異なります。(こどもの救急)

海外旅行では、旅行保険会社の連絡先、日本語対応の医療機関、現地の救急番号を確認しておきましょう。渡航先の感染症情報や必要なワクチン、薬の持ち込みルールも、出発前に確認しておくと安心です。(Forth)

体調不良になったときは、いつから症状があるか、発熱や下痢・嘔吐の有無、飲んでいる薬、アレルギー、持病、旅行先で食べたものを伝えられるようにしておくと診察がスムーズです。

まとめ:旅行前は「体調・薬・暑さ・食事・相談先」を確認する

旅行前の健康チェックで確認したいのは、次の5つです。

・出発前の体調
・薬、保険証、お薬手帳
・暑さ、寒さ、日差しへの備え
・食事、飲み水、胃腸トラブル対策
・体調不良時の相談先

旅行中は、普段より疲れやすく、体調の変化に気づきにくいことがあります。出発前に少し確認しておくだけで、旅先で慌てにくくなります。

保存用のチェックリストとしては、次の項目を見返してください。

・発熱や下痢、嘔吐はないか
・普段の薬は日数分より少し多めにあるか
・保険証、お薬手帳、母子手帳はあるか
・水分、帽子、日焼け止めはあるか
・食べ慣れた軽食や経口補水液はあるか
・宿泊先近くの医療機関を確認したか
・子ども連れなら #8000 を確認したか
・海外旅行なら旅行保険と渡航先情報を確認したか

旅行前の健康チェックは、荷物の確認と同じくらい大切な準備です。

無理のない予定と早めの備えで、旅行中の体調不良を減らしましょう。

参考文献

『旅行前の準備』(厚生労働省検疫所 FORTH)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/attention01.html

『FORTH|お役立ち情報|ここに注意!海外渡航にあたって』(厚生労働省検疫所 FORTH)
https://www.forth.go.jp/useful/attention/index.html

『熱中症ガイド』(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/001103539.pdf

『小児救急電話相談 #8000』(日本小児科学会「こどもの救急」)
https://kodomo-qq.jp/?pname=n8000

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