旅行中の日焼けと紫外線対策
旅行中は、普段より長く屋外で過ごすことが多く、日焼けが心配になることがあります。
観光地を歩く、海やプールで過ごす、山や高原に行く、屋外イベントに参加するなど、旅行中は紫外線を浴びる場面が増えます。気温がそれほど高くなくても、紫外線が強いことがあります。
日焼けは、肌が赤くなるだけではありません。強い日焼けでは、痛み、ほてり、水ぶくれ、発熱、だるさなどが出ることがあります。長い目で見ると、しみ、しわ、皮膚の老化、皮膚がんのリスクにも関係します。
ここでは、旅行中の日焼けと紫外線対策について解説します。
旅行中は思った以上に紫外線を浴びやすい

旅行中は、普段より紫外線を浴びる時間が長くなりがちです。
観光地を歩く時間が長い、屋外で写真を撮る時間が増える、移動で日なたに立つ、行列に並ぶ、海やプールで過ごすなど、少しずつ紫外線を浴びる時間が積み重なります。
紫外線は、暑さを感じるかどうかだけでは判断できません。曇りの日でも紫外線は届きます。風が涼しい日や高原、海外の涼しい観光地でも、日焼けをすることがあります。
旅行中は、日焼け止めを塗ったから長時間日なたにいても大丈夫、と考えすぎないことが大切です。日焼け止めは、日陰、帽子、衣類などと組み合わせて使うものとして考えましょう。
日差しが強い時間帯は屋外予定を調整する

日焼けを防ぐには、強い紫外線を避けることが基本です。
昼前後から午後にかけては、紫外線が強くなりやすい時間帯です。屋外を長く歩く観光、ビーチ、プール、屋外イベント、テーマパークの行列などは、できるだけ朝や夕方に回すと負担を減らしやすくなります。
どうしても日中に屋外で過ごす場合は、日陰を選ぶ、休憩を増やす、屋内施設を途中に入れるなどの工夫をしましょう。観光ルートを決めるときは、日陰の少ない場所や、長時間並ぶ場所がないか確認しておくと安心です。
旅行では予定を詰め込みたくなりますが、紫外線が強い日は屋外予定を減らすことも大切です。肌を守るだけでなく、熱中症予防にもつながります。
日焼け止めは塗る量と塗り直しが大切

日焼け止めは、旅行中の紫外線対策に役立ちます。
選ぶときは、UVAとUVBの両方に対応したものを選びましょう。日本では、SPFは主にUVB、PAは主にUVAへの防御の目安です。屋外で長く過ごす旅行では、場面に合わせてSPFやPAの表示を確認します。
日焼け止めは、薄く伸ばしすぎると十分な効果が得られにくくなります。顔、首、耳、手の甲、足の甲、うなじ、髪の分け目など、塗り忘れやすい場所にも注意しましょう。
汗をかいたり、タオルで拭いたり、泳いだりすると、日焼け止めは落ちやすくなります。旅行中は、持ち歩きやすいサイズの日焼け止めを用意し、こまめに塗り直しましょう。海やプールでは、ウォータープルーフタイプでも塗り直しが必要です。
帽子・衣類・日傘で肌を守る

紫外線対策は、日焼け止めだけでなく、物理的に肌を覆うことも大切です。
つばの広い帽子、長袖の薄手の羽織り、ラッシュガード、UVカットの衣類、日傘などを使うと、紫外線を浴びる量を減らしやすくなります。特に、首の後ろ、肩、腕、足の甲は日焼けしやすいため注意しましょう。
衣類は、肌の露出が少なく、目の詰まった生地のものを選ぶと紫外線を防ぎやすくなります。海やプールでは、濡れた衣類は紫外線を通しやすくなる場合があるため、ラッシュガードやUVカット表示のあるものも選択肢になります。
帽子は顔や首まわりの日差しを減らすのに役立ちます。サングラスも、目の紫外線対策として役立ちます。旅行では、日焼け止め、帽子、衣類、日陰を組み合わせて対策しましょう。
海・山・雪・海外では反射や標高にも注意する

旅行先によっては、普段以上に紫外線の影響を受けやすいことがあります。
海やプールでは、水面や砂浜からの反射で紫外線を浴びやすくなります。水の中にいても日焼けすることがあるため、ラッシュガードや帽子、日焼け止めの塗り直しを意識しましょう。
山や高原では、気温が涼しくても紫外線が強いことがあります。標高が高い場所では、日差しの強さを感じにくくても日焼けすることがあります。登山やハイキングでは、首の後ろ、耳、手の甲などの塗り忘れに注意します。
雪のある地域では、雪面の反射で紫外線を浴びやすくなります。スキーや雪遊びでは、顔、唇、目の対策も大切です。海外旅行では、緯度や季節によって紫外線の強さが日本と異なることがあるため、現地の天気や紫外線情報を確認しておきましょう。
子どもや肌が弱い方は早めに対策する

子どもや肌が弱い方は、旅行中の日焼けに特に注意が必要です。
子どもは遊びに夢中になると、日差しの強さや肌の痛みをうまく伝えられないことがあります。海、プール、テーマパーク、公園では、日陰で休む時間をあらかじめ作りましょう。帽子、薄手の長袖、ラッシュガード、日焼け止めを組み合わせると安心です。
肌が弱い方、日焼けで赤くなりやすい方、アトピー性皮膚炎などで肌荒れしやすい方は、低刺激性の日焼け止めや衣類での対策を考えます。新しい日焼け止めを旅行先で初めて使うと、肌に合わないこともあるため、出発前に試しておくと安心です。
乳幼児では、まず直射日光を避けることが大切です。日陰、ベビーカーの日よけ、帽子、薄手の衣類などで肌を守り、暑さがこもらないように注意しましょう。
日焼けしたときは冷やして休ませる

日焼けして肌が赤くなったり、痛みやほてりが出たりした場合は、まず日差しを避けましょう。
涼しい場所に移動し、冷たいタオルやシャワーなどで肌をやさしく冷やします。強くこすったり、熱いお風呂に入ったり、刺激の強い化粧品を使ったりすることは避けましょう。
日焼け後は、体の水分も不足しやすくなります。水分をこまめに取り、休息を優先します。肌が乾燥している場合は、刺激の少ない保湿剤で保湿します。
水ぶくれがある、強い痛みがある、広い範囲が赤い、発熱や吐き気がある、ぐったりしている、子どもが強く痛がる場合は、医療機関へ相談しましょう。水ぶくれは無理につぶさないようにします。
旅行中の日焼け・紫外線対策チェックリスト

旅行前と旅行中に、次の点を確認しておきましょう。
出発前
- 旅行先の紫外線情報を確認する
- 日焼け止めを準備する
- 帽子や日傘を用意する
- 薄手の長袖や羽織りを準備する
- サングラスを準備する
- 海やプールではラッシュガードを用意する
- 子ども用・敏感肌用の日焼け止めを事前に試す
観光中
- 日差しが強い時間帯の屋外滞在を減らす
- 日陰や屋内で休憩する
- 日焼け止めを塗り直す
- 首、耳、手の甲、足の甲を塗り忘れない
- 帽子や衣類で肌を守る
- 汗を拭いた後は塗り直す
- 海、山、雪では反射にも注意する
日焼け後に確認すること
- 肌の赤みや痛みが強くないか
- 水ぶくれがないか
- 発熱や吐き気がないか
- ぐったりしていないか
- 子どもが強く痛がっていないか
- 広い範囲が赤くなっていないか
- 水分が取れているか
まとめ

旅行中は、観光、海、プール、山、屋外イベントなどで、普段より紫外線を浴びる時間が長くなりがちです。
日焼けを防ぐには、日差しが強い時間帯の屋外滞在を減らす、日陰や屋内で休む、日焼け止めをこまめに塗り直す、帽子や衣類で肌を守ることが大切です。海、山、雪、海外では、反射や標高、地域差にも注意しましょう。
日焼け止めを塗っていても、長時間日なたにいてよいわけではありません。日焼け止めは、日陰、帽子、衣類、サングラスなどと組み合わせて使うものです。
肌が赤い、痛い、ほてる場合は、日差しを避け、冷やして休ませます。水ぶくれ、強い痛み、発熱、吐き気、ぐったりしている場合は、医療機関へ相談しましょう。
参考文献・参考サイト
- 環境省:紫外線環境保健マニュアル2020
https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf - 気象庁:紫外線による健康被害の予防
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/env/uvhp/3-60uvindex_prevention.html - 神奈川県衛生研究所:日焼けに気をつけよhttps://www.pref.kanagawa.jp/sys/eiken/008_topics/files/topics100806_hiyake.htm