子どもとプール旅行で気をつけたいこと
子どもとのプール旅行では、体調を崩さないか、水の事故が起きないか心配になることがあります。
プールは楽しい一方で、暑さ、日差し、水分不足、長時間の遊びすぎ、転倒、溺れ、感染性胃腸炎、耳や目のトラブルなどに注意が必要です。特に子どもは、遊びに夢中になると、疲れや寒さ、のどの渇きを自分で伝えにくいことがあります。
旅行先では予定を優先したくなりますが、プールでは「早めに休む」「無理に入らない」「大人が見守る」ことが大切です。
この記事では、子どもとプール旅行で気をつけたいことを解説します。
プール前に体調を確認する

プールに入る前には、子どもの体調を確認しましょう。
旅行中は、移動、寝不足、暑さ、食事の変化、遊び疲れなどで、普段より体調が崩れやすくなります。朝は元気そうでも、移動後や午後に疲れが出ることがあります。
プール前に確認したいことは、次のとおりです。
・発熱がないか
・下痢をしていないか
・吐き気や嘔吐がないか
・強い咳や鼻水がないか
・目が赤くないか
・耳を痛がっていないか
・皮膚に強いかゆみや傷がないか
・寝不足や強い疲れがないか
・水分をとれているか
・機嫌や反応が普段どおりか
下痢や嘔吐があるときは、プールに入らないようにしましょう。プールの水を介して、周囲に感染を広げる可能性があります。また、子ども自身も脱水になりやすく、体調がさらに悪くなることがあります。
発熱、ぐったりしている、食欲がない、水分がとれない、強い咳がある場合も、無理に入らず休ませます。
「せっかく旅行に来たから少しだけ」と思う場面でも、体調が悪いときは予定を変更する判断が大切です。
熱中症と脱水を防ぐ

プールでは水の中にいるため、暑さや汗に気づきにくいことがあります。
屋外プールでは、強い日差し、照り返し、湿度、長時間の遊びで熱中症や脱水が起こることがあります。屋内プールでも、室温や湿度が高い場所では体に熱がこもりやすくなります。
子どもは、のどの渇きや疲れを自分で伝えにくいことがあります。大人が時間を決めて、水分補給と休憩を入れましょう。
意識したいことは、次のとおりです。
・プール前に水分をとる
・遊んでいる途中も定期的に休む
・日陰や涼しい場所で休憩する
・長時間入りっぱなしにしない
・帽子やラッシュガードを使う
・暑い時間帯を避ける
・食事を抜いたまま遊ばせない
・顔色や反応をこまめに見る
注意したいサインは、顔が赤い、ぼーっとしている、頭痛を訴える、気持ち悪いと言う、ぐったりしている、汗が多いまたは汗が出ない、尿が少ない、機嫌が悪いなどです。
このような様子があれば、すぐにプールから上がり、涼しい場所で休ませます。水分がとれない、反応が悪い、ぐったりしている、吐き気が強い場合は、旅先でも医療機関や救急相談へつなげましょう。
水の事故を防ぐために大人が見守る

子どもとのプール旅行では、水の事故を防ぐための見守りが欠かせません。
浅い子ども用プールでも、転倒したり、足を滑らせたり、顔が水についたりすると事故につながることがあります。水深が浅くても安心しすぎないことが大切です。
見守りで大切なのは、「近くにいる」だけでなく「見守りに集中する」ことです。
避けたい見守り方は、次のようなものです。
・スマホを見ながら見守る
・写真撮影に集中する
・大人同士の会話に夢中になる
・兄弟や友達に任せる
・浮き輪があるから大丈夫と思い込む
・監視員がいるから目を離す
小さな子どもは、すぐ手が届く距離で見守ります。大人が複数いる場合は、「今は誰が見るか」をはっきり決めておくと、見守りの空白を減らせます。
浮き輪やアームリングは補助具であり、安全を保証するものではありません。プールサイドは滑りやすく、走ると転倒しやすいため、プールに入る前に「走らない」「押さない」「一人で深い場所に行かない」と約束しておきましょう。
プールの水を飲まない・体調不良時は入らない

プールの水は、きれいに見えても口に入ることで胃腸症状につながることがあります。
塩素などで管理されているプールでも、すべての病原体がすぐに消えるわけではありません。下痢をしている人が入ると、水を介して感染が広がることがあります。
子どもには、プールの水を飲まないように伝えましょう。水を口に含んで遊ぶ、水を飲み込むようなおもちゃで遊ぶ、ふざけて水をかけ合ううちに飲み込む、という場面にも注意が必要です。
感染を広げないために、次のことを意識します。
・下痢をしているときは入らない
・嘔吐後や体調不良時は入らない
・プール前にシャワーを浴びる
・トイレ休憩をこまめに入れる
・おむつはプールサイドではなく決められた場所で替える
・水を飲み込まないように声をかける
・遊んだ後は手洗いをする
旅行先のホテルやレジャープールでは、多くの人が利用します。自分の子どもを守るだけでなく、周囲に広げない意識も大切です。
プール後に下痢、嘔吐、発熱、強い腹痛がある場合は、無理に次の予定へ進まず、水分補給と休息を優先します。水分がとれない、尿が少ない、ぐったりしている、血便がある場合は、旅先でも医療機関へ相談してください。
耳・目・皮膚のトラブルに注意する

プール後は、耳、目、皮膚のトラブルにも注意しましょう。
水が耳に残ると、耳の痛みや違和感につながることがあります。プールの後に耳を痛がる、耳だれがある、聞こえにくそうにする場合は、無理に綿棒で奥まで触らず、医療機関へ相談しましょう。
目は、プールの水、塩素、日差し、こすりすぎなどで赤くなったり、しみたりすることがあります。目が赤い、痛い、まぶしがる、目やにが多い、見えにくそうにする場合は注意が必要です。
皮膚では、日焼け、かぶれ、すり傷、虫刺され、プールサイドでの転倒による傷が起こることがあります。
プール後にしたいことは、次のとおりです。
・シャワーで体を流す
・清潔なタオルで水分を拭く
・濡れた水着を長時間着たままにしない
・耳の水を無理に奥まで取ろうとしない
・目を強くこすらせない
・日焼け止めを塗り直す
・傷や赤みがないか確認する
コンタクトレンズを使う年齢の子どもでは、プール中の装用に注意が必要です。水がレンズに触れると目の感染リスクが高まることがあります。プールに入る日は、度付きゴーグルや眼鏡への切り替えも検討しましょう。
まとめ:子どものプール旅行は体調確認・休憩・見守りが基本

子どもとのプール旅行では、遊ぶ前の体調確認が大切です。
発熱、下痢、嘔吐、強い咳、ぐったり感があるときは、無理にプールへ入らず休ませましょう。水の中では暑さや疲れに気づきにくいため、時間を決めて水分補給と休憩を入れることも大切です。
プールでは、浅い場所でも水の事故が起こることがあります。大人がスマホや会話に気を取られず、見守りに集中しましょう。小さな子どもは、すぐ手が届く距離で見守ることが基本です。
また、プールの水を飲まない、体調不良時は入らない、プール後はシャワーで体を流すなど、感染や皮膚・耳・目のトラブルを防ぐ工夫も必要です。
楽しいプール旅行にするために、子どもの様子を見ながら、早めに休む・無理をしない判断を大切にしましょう。
参考文献
『熱中症予防のための情報・資料サイト』(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/
『みんなで見守り「こどもの熱中症」を防ぎましょう!』(こども家庭庁)
https://www.cfa.go.jp/policies/child-safety-actions/cases/netchusho
『Vol.510 家庭用プールでの事故に注意しましょう!』(消費者庁)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20200702/
『動画「幼稚園等のプール活動・水遊びでの溺れ事故を防ぐために」』(消費者庁)
https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/teaching_material/movie_001