飛行機で喉や目が乾く|飛行機内の乾燥対策でできること
飛行機に乗ると、「喉がイガイガする」「目がしょぼしょぼする」「コンタクトレンズがつらい」と感じることがあります。
機内は地上よりも湿度が低くなりやすく、長時間フライトでは喉、鼻、目、肌の乾燥が気になりやすい環境です。特に、ドライアイがある方、コンタクトレンズを使っている方、口呼吸になりやすい方、風邪気味の方では不快感が強くなることがあります。
飛行機内の乾燥は完全に避けることは難しいものの、水分補給、目や喉のケア、マスクの使用、コンタクトレンズの工夫などで軽くできる場合があります。
ここでは、飛行機内の乾燥対策でできることについて解説します。
飛行機内で喉や目が乾きやすい理由

飛行機内では、地上と比べて空気が乾燥しやすくなります。長時間同じ環境で過ごすため、喉や目の乾燥を感じやすくなることがあります。ここでは、飛行機内で喉や目が乾きやすい理由について解説します。
機内は湿度が低くなりやすい
飛行機の機内は、快適に過ごせるように温度や気圧が管理されていますが、湿度は低くなりやすい環境です。
長時間のフライトでは、機内湿度が10〜20%程度になることがあり、上気道や目の粘膜が乾燥しやすくなります。乾燥した空気の中で長く過ごすと、喉の渇き、鼻の乾き、目の痛みや違和感が出ることがあります。
水分摂取が少なくなりやすい
飛行機では、トイレに行く回数を減らしたい、眠って過ごしたい、飲み物を頼みづらいなどの理由で、水分摂取が少なくなることがあります。
水分が不足すると、喉や口の乾きが強くなりやすくなります。アルコールやカフェインを含む飲み物を多く取ると、利尿作用により体内の水分が失われやすくなることもあります。
コンタクトレンズや画面使用も影響する
飛行機内でコンタクトレンズを使っていると、目の乾燥を感じやすくなることがあります。
また、機内で映画、スマートフォン、タブレットを長時間見続けると、まばたきの回数が減り、目の表面が乾きやすくなります。コンタクトレンズ、低湿度、画面の見すぎが重なると、目の疲れやしょぼしょぼ感が出やすくなります。
飛行機内の乾燥で起こりやすい症状

機内の乾燥による不快感は、喉や目だけでなく、鼻や肌にも出ることがあります。ここでは、飛行機内の乾燥で起こりやすい症状について解説します。
喉や鼻の乾燥
飛行機内では、喉が渇く、イガイガする、声が出しにくい、鼻の奥が乾くといった症状が出ることがあります。
口呼吸になりやすい方、鼻炎がある方、風邪気味の方では、乾燥による不快感が強くなる場合があります。乾燥が強いと、鼻の粘膜が刺激され、鼻づまりや軽い痛みを感じることもあります。
目の乾きや違和感
目の乾燥では、しょぼしょぼする、ゴロゴロする、目が重い、かすむ、充血する、コンタクトレンズが張りつく感じがする、といった症状が出ることがあります。
もともとドライアイがある方は、機内で症状が強くなることがあります。特に長時間フライトでは、点眼薬を手元に置いておくと安心です。
肌や唇の乾燥
機内では、肌や唇の乾燥を感じることもあります。
唇がカサつく、顔がつっぱる、手が乾くなどの不快感が出ることがあります。保湿クリームやリップクリームを手荷物に入れておくと、機内でこまめに使いやすくなります。
搭乗前にできる乾燥対策

飛行機内の乾燥対策は、搭乗してからだけでなく、空港にいる段階から始めると安心です。ここでは、搭乗前にできる乾燥対策について解説します。
水分を取れる準備をしておく
搭乗前に、水分を取れるように準備しておきましょう。
保安検査後にペットボトルの水を購入する、空のボトルを持参して給水するなど、機内で飲みやすい状態にしておくと安心です。長時間フライトでは、飲み物のサービスを待つだけでなく、自分のタイミングで少しずつ飲める準備が役立ちます。
保湿グッズを手荷物に入れる
保湿に使うものは、預け荷物ではなく、機内に持ち込むバッグへ入れておきましょう。
持っておきたいものは、次の通りです。
- 目薬
- マスク
- リップクリーム
- ハンドクリーム
- 保湿クリーム
- のど飴
- 水
- メガネ
- コンタクトレンズケース
- 替えのコンタクトレンズ
液体類は、国際線では持ち込み制限があるため、容量や袋のルールを事前に確認しておくと安心です。
コンタクトレンズを使うか考える
長時間フライトでは、コンタクトレンズをつけたまま過ごすと目が乾きやすくなることがあります。
普段コンタクトレンズを使っている方でも、機内ではメガネに切り替える選択肢があります。特に、眠る予定がある場合や長時間フライトでは、搭乗前または機内で外せるように準備しておきましょう。
機内でできる喉の乾燥対策

機内では、喉の乾燥を感じる前から少しずつ対策しておくと、不快感を減らしやすくなります。ここでは、機内でできる喉の乾燥対策について解説します。
水分を少しずつ取る
喉が渇いてから一気に飲むよりも、少量ずつこまめに飲む方が過ごしやすくなります。
水やお茶などを手元に置いて、起きている間に少しずつ飲みましょう。アルコールを飲む場合は、水もあわせて取ると安心です。カフェインを含む飲み物も、取りすぎには気をつけましょう。
マスクを使う
マスクは、口や鼻まわりの乾燥を和らげる助けになることがあります。
特に、眠っている間に口呼吸になりやすい方、喉が乾きやすい方、風邪気味の方では、機内でマスクを使うと楽に感じる場合があります。長時間使う場合は、耳が痛くなりにくいものを選ぶとよいでしょう。
のど飴やタブレットを活用する
のど飴やタブレットは、唾液を出しやすくし、喉の乾燥感を軽くするのに役立つことがあります。
ただし、糖分が気になる方や、むせやすい方は種類を選びましょう。寝る直前に口に入れたままにするのは避け、起きているときに使うと安全です。
機内でできる目の乾燥対策

飛行機内では、目の乾燥対策も大切です。特に、コンタクトレンズを使う方やドライアイがある方は、早めに準備しておくと安心です。ここでは、機内でできる目の乾燥対策について解説します。
目薬を手元に置く
ドライアイがある方や目が乾きやすい方は、普段使っている目薬を手元に置いておきましょう。
コンタクトレンズの上から使える目薬かどうかは、事前に確認しておくことが大切です。処方薬を使っている方は、旅行中も続けられるように必要量を準備しておきましょう。
画面を見続けない
機内では、映画やスマートフォンを長時間見ることが多くなります。
画面を見続けると、まばたきが減り、目が乾きやすくなります。ときどき画面から目を離し、遠くを見る、目を閉じる、意識してまばたきをするなどの工夫をしましょう。
コンタクトレンズを外す
目の乾燥が強い場合は、コンタクトレンズを外してメガネに切り替えると楽になることがあります。
特に、機内で寝る場合は、コンタクトレンズをつけたまま眠らない方が安心です。乾燥によりレンズが張りついた感じがする場合は、無理に外そうとせず、点眼で目をうるおしてから外すようにしましょう。
コンタクトレンズ利用者が注意したいこと

コンタクトレンズを使っている方は、飛行機内の乾燥で目の不快感が出やすくなります。ここでは、コンタクトレンズ利用者が注意したいことについて解説します。
長時間フライトではメガネも持参する
機内では、コンタクトレンズだけで過ごすよりも、メガネを持参しておくと安心です。
目が乾いたとき、眠りたいとき、レンズに違和感が出たときに、すぐ切り替えられます。
メガネはスーツケースではなく、機内持ち込みのバッグに入れておきましょう。
レンズケースと保存液を準備する
機内でコンタクトレンズを外す可能性がある場合は、レンズケースと保存液を用意しておきます。
国際線では液体物の持ち込み制限があるため、保存液の容量に注意しましょう。
使い捨てコンタクトレンズの場合は、予備のレンズを数枚持っておくと安心です。
目の痛みや強い充血がある場合は無理をしない
目の痛み、強い充血、見えにくさ、光がまぶしい、涙が止まらないといった症状がある場合は、単なる乾燥ではない可能性もあります。
旅行中でも、症状が強い場合はコンタクトレンズを中止し、必要に応じて眼科受診を考えましょう。無理にレンズを使い続けると、角膜トラブルにつながることがあります。
肌や唇の乾燥対策

飛行機内では、喉や目だけでなく、肌や唇も乾きやすくなります。ここでは、肌や唇の乾燥対策について解説します。
搭乗前に保湿しておく
機内で乾燥を感じてから保湿するだけでなく、搭乗前に保湿しておくと安心です。
洗顔後や搭乗前に、普段使っている保湿剤を使っておきましょう。肌が敏感な方は、旅行中に新しい化粧品を試すよりも、使い慣れたものを持参する方が安心です。
リップクリームをこまめに使う
唇は乾燥を感じやすい部位です。
リップクリームを手元に置き、乾く前にこまめに使うと過ごしやすくなります。機内では荷物を上の棚に入れてしまうと取り出しにくいため、座席ポケットや小さなポーチに入れておくと便利です。
ハンドクリームもあると便利
手洗いやアルコール消毒の回数が増えると、手の乾燥が気になることがあります。
小さめのハンドクリームを持っておくと、機内や空港で使いやすくなります。香りの強いものは周囲の人の負担になることがあるため、機内では控えめなものが使いやすいです。
乾燥対策で避けたいこと

乾燥が気になると、つい色々な対策をしたくなりますが、機内では避けた方がよいこともあります。ここでは、乾燥対策で避けたいことについて解説します。
アルコールを飲みすぎる
機内でお酒を楽しむ方もいますが、飲みすぎは乾燥や脱水を感じやすくすることがあります。
長時間フライトでは、アルコールだけでなく水もあわせて取りましょう。眠りたいからといって飲みすぎると、到着後のだるさや体調不良につながることもあります。
コンタクトレンズをつけたまま眠る
機内でコンタクトレンズをつけたまま眠ると、目の乾燥や角膜トラブルにつながることがあります。
短時間のうたた寝でも、目が乾いてレンズが張りついたように感じることがあります。眠る予定がある場合は、できるだけメガネに切り替えておくと安心です。
自己判断で目薬を使い分けすぎる
目の乾燥が気になるからといって、複数の目薬を自己判断で頻繁に使い分けるのは避けましょう。
特に、充血を取る目的の目薬や、コンタクトレンズに使えない目薬には注意が必要です。
ドライアイの治療中の方は、普段の処方薬を基本にし、旅行中の使い方を事前に確認しておくと安心です。
乾燥と間違えやすい体調不良

飛行機内で喉や目がつらいとき、すべてが乾燥だけとは限りません。ここでは、乾燥と間違えやすい体調不良について解説します。
風邪や感染症の初期症状
喉の痛み、発熱、咳、だるさ、鼻水などがある場合は、乾燥だけでなく風邪や感染症の可能性もあります。
旅行中は無理をせず、マスクの使用、手指衛生、休息を意識しましょう。発熱や強い咳がある場合は、旅程の見直しや医療機関への相談も考えます。
アレルギー症状
目のかゆみ、くしゃみ、鼻水がある場合は、乾燥だけでなくアレルギーが関係していることがあります。
花粉、ほこり、空調、ホテルの寝具など、旅行中は普段と違う環境に触れることがあります。普段からアレルギー薬を使っている方は、旅行中の分も忘れずに準備しておきましょう。
目の痛みや視力低下がある場合
目の乾燥だけであれば、休憩や点眼で軽くなることがあります。
一方で、強い痛み、急な視力低下、光がまぶしい、強い充血、目やにが多いなどの症状がある場合は、ドライアイ以外の目の病気も考えます。コンタクトレンズを使っている方では、角膜の傷や感染にも注意が必要です。
飛行機内の乾燥対策チェックリスト

飛行機内の乾燥対策は、搭乗前、機内、到着後に分けて確認すると準備しやすくなります。
搭乗前の確認
- 水分を取れる準備をした
- 目薬を手荷物に入れた
- メガネを持参した
- コンタクトレンズケースを準備した
- マスクを用意した
- リップクリームを手元に入れた
- 保湿剤やハンドクリームを準備した
- 液体物の持ち込み制限を確認した
機内での工夫
- 水分を少しずつ取る
- アルコールを飲みすぎない
- マスクを使う
- 画面を見続けない
- 意識してまばたきをする
- 必要に応じて目薬を使う
- 眠るときはコンタクトレンズを外す
- 唇や手をこまめに保湿する
- ホットアイマスクを使う
到着後の確認
- 喉の痛みや発熱がないか確認する
- 目の痛みや強い充血がないか確認する
- コンタクトレンズの違和感が続く場合は使用を控える
- 乾燥が強い場合は休息と水分補給を意識する
- 症状が強い場合は医療機関への相談を考える
まとめ

飛行機内は湿度が低くなりやすく、喉、鼻、目、肌、唇が乾燥しやすい環境です。
乾燥対策としては、水分を少しずつ取る、マスクを使う、目薬を手元に置く、画面を見続けない、コンタクトレンズを外せる準備をしておく、保湿グッズを持参することが大切です。
特に、ドライアイがある方やコンタクトレンズを使っている方は、長時間フライトで症状が強くなることがあります。機内ではメガネに切り替える選択肢も考えておくと安心です。
一方で、強い喉の痛み、発熱、咳、目の痛み、視力低下、強い充血がある場合は、乾燥だけと決めつけないことも大切です。
飛行機内の乾燥は避けにくいものですが、事前の準備で不快感を減らせることがあります。手元に必要なものをそろえて、移動中もできるだけ快適に過ごせるようにしておきましょう。
参考文献・参考サイト
- CDC Yellow Book:Air Travel
- ソラシドエア:飛行中の機内環境について
- UK Civil Aviation Authority:Passenger health FAQs – The aircraft cabin, your health and comfort