海水浴では、「子どもが流されないか」「熱中症にならないか」「クラゲやケガは大丈夫か」と心配になることがあります。

海はプールと違い、波、潮の流れ、水深、風、天候が刻々と変わります。泳ぎに自信がある人でも、離岸流や急な高波に巻き込まれることがあります。特に子ども連れでは、大人が近くにいるだけでなく、見守りに集中することが大切です。監視員やライフセーバーがいる海水浴場を選び、指定された遊泳エリアで泳ぐことが基本になります。 (消費者庁)

また、真夏の海辺では、強い日差し、暑さ、照り返し、長時間の遊びによって熱中症や脱水も起こりやすくなります。

この記事では、海水浴で気をつけたい健康と安全について解説します。

入る前に天候・波・遊泳エリアを確認する

海に着いたら、すぐに泳ぎ始めるのではなく、その日の状況を確認しましょう。

同じ海水浴場でも、風、波、潮の満ち引きによって安全性は変わります。前日に穏やかだった海が、翌日は危険な状態になることもあります。

海に入る前に確認したいことは、次のとおりです。

・遊泳可能な海水浴場か
・監視員やライフセーバーがいるか
・指定された遊泳エリアはどこか
・遊泳禁止になっていないか
・波が高くないか
・風が強くないか
・雷の予報がないか
・満潮や干潮の時間
・岩場や堤防、河口が近くにないか
・海岸の注意表示やフラッグ

赤と黄色のフラッグで囲まれた区域は、安全管理された遊泳エリアの目安になります。一方、遊泳禁止を示す表示があるときは、海に入らないようにしましょう。 (〖公式〗JLA | 公益財団法人 日本ライフセービング協会)

「ほかの人が泳いでいるから大丈夫」と判断するのは危険です。海の状況は場所によって違い、同じ海岸でも流れが強い場所があります。

子どもは海を見るとすぐに入りたがることがありますが、最初に注意表示、波、風、遊泳エリアを一緒に確認する習慣をつけると安心です。

離岸流を知り、流されたら岸へ直進しない

海水浴で知っておきたいのが離岸流です。

離岸流は、岸から沖へ向かう強い流れです。海岸のどこでも起こる可能性があり、河口付近、堤防などの構造物の近く、岩場周辺では特に注意が必要です。 (〖公式〗JLA | 公益財団法人 日本ライフセービング協会)

離岸流に入ると、

岸へ戻ろうとする

流れに逆らって泳ぐ

体力を消耗する

パニックになる

さらに危険になる

ということがあります。

流されたと感じたら、まず慌てないことが大切です。

意識したいことは、

・流れに逆らって岸へ直進し続けない
・助けを求める
・可能なら浮いて体力を保つ
・泳げる場合は岸と平行方向へ移動する
・流れから抜けた後に岸へ向かう

ことです。海上保安庁も、離岸流に巻き込まれた場合は流れに逆らわず、岸と平行に泳いで流れから抜ける方法を案内しています。 (海上保安庁)

ただし、泳力や海況によって対応は異なります。無理に泳ぎ続けず、助けを求めることも重要です。

そもそも離岸流が起こりやすい場所に入らないことが最優先です。遊泳エリアを守り、ライフセーバーの指示に従いましょう。

子どもから目を離さず、浮き具だけに頼らない

子どもとの海水浴では、大人の見守りが欠かせません。

海では、波に足を取られる、急に深くなる、浮き具が流される、風で沖へ運ばれるなどのことがあります。

大人は「同じ浜辺にいる」だけでは不十分です。

避けたい見守り方は、

・スマホを見ながら
・写真撮影に集中しながら
・大人同士で会話しながら
・荷物整理をしながら
・兄弟に任せる
・浮き輪があるから大丈夫と思う
・監視員がいるから目を離す

といった状態です。

小さな子どもは、手の届く範囲で見守りましょう。大人が複数いる場合は、「今は誰が見るか」を明確にすると見守りの空白を減らせます。消費者庁も、安全管理された海水浴場を選び、子どもから目を離さず手の届く範囲で見守るよう呼びかけています。 (消費者庁)

浮き輪やアームリングは、見守りの代わりにはなりません。風や波で流されることもあります。

必要に応じて、体格に合ったライフジャケットを正しく着用しましょう。特に泳ぎが苦手な子ども、岩場や水辺で遊ぶ場合、マリンレジャーでは準備しておくと安心です。 (消費者庁)

熱中症と脱水を防ぐために時間で休む

海水浴では、水に入っているため、暑さや汗に気づきにくいことがあります。

しかし、海辺は強い日差し、砂浜からの照り返し、湿度、長時間の屋外活動が重なりやすい環境です。パラソルの下でも暑いことがあります。

熱中症対策として意識したいのは、

・海に入る前に水分をとる
・のどが渇く前にこまめに飲む
・時間を決めて休憩する
・日陰や涼しい場所へ移動する
・帽子を使う
・ラッシュガードを活用する
・昼前後の暑い時間帯を避ける
・食事を抜いたまま長時間遊ばない
・飲酒後に泳がない

ことです。

厚生労働省は、のどの渇きを感じなくてもこまめに水分を補給し、暑さを避けて涼しい場所で過ごすよう呼びかけています。 (厚生労働省)

注意したい症状は、

・めまい
・頭痛
・吐き気
・強いだるさ
・足がつる
・ぼーっとする
・反応が鈍い
・尿が少ない
・いつもと様子が違う

などです。

このような症状があれば、すぐに海から上がり、涼しい場所へ移動しましょう。衣服を緩め、体を冷やし、水分が飲める状態なら補給します。

返事がおかしい、意識がぼんやりする、けいれんがある、自力で水分をとれない場合は緊急性があります。救急要請や医療機関への相談を考えてください。 (厚生労働省)

日焼け・クラゲ・足のケガにも備える

海水浴では、溺水や熱中症以外のトラブルにも注意が必要です。

海辺では、強い紫外線、クラゲ、貝殻、岩、熱くなった砂、濡れた足場などが原因で、皮膚や足のトラブルが起こることがあります。

準備しておきたいものは、

・日焼け止め
・帽子
・UVカット機能のあるサングラス
・ラッシュガード
・マリンシューズ
・タオル
・飲み物
・絆創膏
・ガーゼ
・清潔な洗浄用の水
・救急セット

です。

日焼け止めは、出発前に塗るだけでなく、泳いだ後、汗をかいた後、タオルで拭いた後に塗り直します。

裸足で岩場や砂浜を歩くと、貝殻や石で足を切ったり、熱くなった砂でやけどしたりすることがあります。場所に応じてマリンシューズを使いましょう。

クラゲが多い時期や場所では、現地の注意情報を確認してください。刺された場合は、むやみにこすらず、現地のライフセーバーや救護所へ相談します。クラゲの種類によって対応が異なるため、自己判断でさまざまな液体をかけることは避けましょう。

息苦しさ、全身のじんましん、顔や唇の腫れ、ぐったり感などがある場合は、強いアレルギー反応の可能性があります。すぐに救急対応を考えてください。

まとめ:海水浴は海の状況・見守り・暑さ対策を確認する

海水浴を安全に楽しむためには、泳ぎ始める前の確認が大切です。

特に意識したいのは、

・監視員やライフセーバーがいる海水浴場を選ぶ
・指定された遊泳エリアで泳ぐ
・遊泳禁止を守る
・波、風、潮の状況を確認する
・離岸流を知っておく
・子どもから目を離さない
・浮き具だけに頼らない
・必要に応じてライフジャケットを使う
・時間を決めて水分補給と休憩をする
・日焼けや足のケガにも備える

ことです。

海は、同じ場所でも時間によって状況が変わります。消費者庁は、海の状況を事前に確認し、安全管理された海水浴場の指定エリアで泳ぐよう呼びかけています。 (消費者庁)

また、沖へ流される離岸流は、泳ぎに自信がある人でも危険です。流れに逆らって岸へ泳ぎ続けず、落ち着いて助けを求めることが重要です。 (海上保安庁)

子ども、高齢者、妊娠中の人、持病がある人と海へ行く場合は、無理をしない予定を立てましょう。

楽しい海水浴にするために、「天候を見る」「遊泳エリアを守る」「目を離さない」「暑くなる前に休む」を意識してください。

参考文献

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