旅行中に目が乾きやすい理由と対策
旅行中に、目が乾く、ゴロゴロする、しょぼしょぼする、かすむと感じることがあります。
飛行機や新幹線、車のエアコン、ホテルの空調、屋外の風、長時間のスマートフォン使用などは、目の乾きにつながりやすい要因です。コンタクトレンズを使っている方は、普段より装用時間が長くなり、乾きや違和感を感じやすくなることもあります。
目の乾きは一時的なこともありますが、無理をしてコンタクトを使い続けたり、目をこすったりすると、角膜に傷がつくことがあります。
ここでは、旅行中に目が乾きやすい理由と対策について解説します。
旅行中に目が乾きやすい理由

旅行中は、普段より目が乾きやすい条件が重なります。
飛行機や新幹線、車内、ホテルの部屋では、空調の影響で空気が乾燥しやすくなります。エアコンの風が顔に直接当たると、涙が蒸発しやすくなり、目の乾きや違和感につながることがあります。
また、旅行中は移動時間にスマートフォンを見る時間が増えがちです。地図、予約確認、写真撮影、SNS、動画視聴などで画面を見続けると、まばたきが減り、目の表面が乾きやすくなります。
睡眠不足、疲れ、飲酒、長時間の移動も、目の不快感を強めることがあります。旅行中の目の乾きは、ひとつの原因だけでなく、乾燥、風、画面、疲労、コンタクトレンズなどが重なって起こることが多いです。
飛行機や車内では乾燥と風に注意する

飛行機や車内では、空気の乾燥と空調の風に注意しましょう。
飛行機の中では、目や鼻、のどが乾きやすくなります。コンタクトレンズを使っている方は、長時間のフライトで乾きや違和感が出やすくなることがあります。眠る予定がある場合は、早めにメガネへ替えておくと安心です。
車内では、エアコンの風向きを調整し、顔に直接風が当たらないようにしましょう。窓を開けて風が強く入る場合も、目が乾きやすくなります。長距離移動では、休憩のたびに目を休ませることも大切です。
移動中に目が乾く場合は、人工涙液を使う、まばたきを意識する、画面を見る時間を区切るなどの工夫が役立ちます。目が強く痛い、赤い、見えにくい場合は、単なる乾燥と決めつけないようにしましょう。
ホテルや室内でできる乾燥対策

ホテルの部屋では、空調の影響で目が乾きやすくなることがあります。
エアコンや暖房の風がベッドや顔に直接当たる場合は、風向きを変えましょう。可能であれば、室温を極端に下げすぎたり上げすぎたりしないことも大切です。
加湿器が使えるホテルでは、必要に応じて利用します。加湿器がない場合でも、濡れたタオルを部屋に干す、入浴後に浴室のドアを少し開けるなどで、乾燥をやわらげられることがあります。ただし、部屋のルールや安全面には注意しましょう。
寝る前にスマートフォンを長時間見続けると、目の乾きや疲れが残りやすくなります。ホテルに戻ったら、画面を見る時間を少し減らし、目を休ませる時間を作るとよいでしょう。
スマートフォンや地図アプリの見すぎに注意する

旅行中は、スマートフォンを見る時間が増えやすくなります。
地図アプリ、乗換案内、チケット確認、翻訳、写真、動画、SNSなど、旅行中のスマートフォンは便利ですが、画面を見続けるとまばたきが減り、目の表面が乾きやすくなります。
移動中や観光中は、こまめに画面から目を離しましょう。遠くの景色を見る、数分だけ目を閉じる、意識してまばたきをするだけでも、目の負担を減らしやすくなります。
暗い車内や寝る前のベッドでスマートフォンを長く見ると、目の疲れを感じやすくなることがあります。旅行中は、必要な確認を終えたら画面を閉じる、同行者と情報を分担する、紙のメモやスクリーンショットを活用するなどの工夫も役立ちます。
コンタクトレンズを使う方の注意点

コンタクトレンズを使っている方は、旅行中の目の乾きに特に注意が必要です。
旅行中は、朝早くから夜遅くまで外出し、普段より装用時間が長くなりやすくなります。乾燥した場所、風の強い場所、長時間の移動、スマートフォンの見すぎが重なると、コンタクトの違和感が強くなることがあります。
目が乾く、ゴロゴロする、痛い、赤い、かすむと感じたときは、無理にコンタクトを続けないようにしましょう。メガネに替えて目を休ませることが大切です。
旅行には、必ずメガネを持っていきましょう。予備のコンタクトレンズ、保存ケース、洗浄液、人工涙液も準備しておくと安心です。水道水でレンズを洗ったり、保存液の代わりに水を使ったりすることは避けましょう。
プール、海、温泉、シャワーでは、コンタクトレンズに水が触れないよう注意が必要です。目の乾きや違和感がある日は、最初からメガネで過ごす選択も考えましょう。
目薬を使うときのポイント

旅行中の目の乾きには、人工涙液やドライアイ用の点眼薬が役立つことがあります。
目薬を使う前には、できるだけ手を清潔にしましょう。点眼容器の先がまつ毛や目、手に触れないようにします。コンタクトレンズを装用したまま使える目薬かどうかは、表示を確認することが大切です。
防腐剤を含む目薬を頻回に使うと、目の表面に負担になることがあります。何度も点眼したくなるほど乾く場合や、痛み、充血、見えにくさがある場合は、自己判断で使い続けず、眼科へ相談しましょう。
以前に処方された目薬を旅行に持っていく場合は、使用期限や開封後の期間を確認しましょう。症状に合わない目薬を使うと、かえって悪化することがあります。
眼科相談を考えたいサイン

目の乾きと思っていても、角膜の傷や感染、アレルギー、結膜炎などが関係していることがあります。
強い目の痛み、充血、目やに、涙が止まらない、光がまぶしい、視界がかすむ、メガネに替えても見えにくい、黒目に白い点や濁りがある場合は、早めに眼科を受診しましょう。
コンタクトレンズを使っている方で、レンズを外しても痛みや異物感が続く場合も注意が必要です。旅行中であっても、コンタクトの使用を中止し、メガネで過ごしながら相談先を探しましょう。
目のトラブルは、放置すると見え方に影響することがあります。予定を優先しすぎず、強い症状がある場合は早めに医療機関へ相談することが大切です。
旅行中の目の乾燥対策チェックリスト

旅行前と旅行中に、次の点を確認しておきましょう。
持ち物
- メガネ
- 予備のコンタクトレンズ
- 保存ケース
- 洗浄液
- 人工涙液
- サングラス
- 帽子
- 清潔なタオル
- 手指消毒剤
- 保険証
- お薬手帳
- 旅行保険の連絡先
旅行中の工夫
- エアコンの風を顔に直接当てない
- 飛行機や車内では人工涙液を使えるようにする
- スマートフォンを見続けない
- 意識してまばたきをする
- 遠くを見る時間を作る
- 寝る前の画面時間を減らす
- 乾きが強い日はメガネに替える
受診を考えたい症状
- 強い目の痛み
- 充血
- 目やに
- 涙が止まらない
- 光がまぶしい
- 視界がかすむ
- メガネでも見えにくい
- 黒目の白い点や濁り
- コンタクトを外しても異物感が続く
まとめ

旅行中は、飛行機や車内、ホテルの空調、屋外の風、スマートフォンの見すぎ、睡眠不足、コンタクトレンズの長時間装用などが重なり、目が乾きやすくなります。
目の乾きを防ぐには、空調の風を避ける、人工涙液を準備する、画面を見る時間を区切る、意識してまばたきをする、必要に応じてメガネに替えることが大切です。
コンタクトレンズを使っている方は、旅行中でも無理に装用を続けず、目が乾く日や違和感がある日はメガネで目を休ませましょう。
強い痛み、充血、目やに、まぶしさ、見えにくさがある場合は、単なる乾燥と決めつけず、旅行中でも早めに眼科へ相談しましょう。
参考文献・参考サイト
- 日本眼科医会:ドライアイに悩む方へ―生活の注意と治療の目安―
https://www.gankaikai.or.jp/health/52/index.html - 日本眼科学会:ドライアイ診療ガイドライン
https://www.nichigan.or.jp/Portals/0/resources/member/guideline/dryeye_guideline.pdf