旅行中に、砂、ほこり、小さな虫、まつ毛などが目に入ると、痛みや異物感で困ることがあります。

海辺、キャンプ場、山道、公園、風の強い観光地、屋外イベントなどでは、普段より目に異物が入りやすくなります。コンタクトレンズを使っている場合は、異物がレンズと角膜の間に入り、強い痛みや傷の原因になることもあります。

目に異物が入ったときは、まずこすらないことが大切です。こすると角膜に傷がつき、痛みや充血が悪化することがあります。

ここでは、旅行中に目に異物が入ったときの対応について解説します。

目に異物が入ったときにまず避けたいこと

目に異物が入ったとき、反射的にこすりたくなることがあります。

しかし、砂や小さなごみが入った状態で目をこすると、角膜の表面に傷がつくことがあります。角膜に傷ができると、痛み、涙、まぶしさ、充血、見えにくさが出ることがあります。

まずは手を清潔にし、目をこすらず、何度かまばたきをして涙で流れるか確認します。無理に指や綿棒、ピンセットなどで取ろうとしないようにしましょう。特に黒目の上にある異物を直接触るのは避けます。

異物が目に刺さっているように見える場合、金属片やガラス片が入った可能性がある場合、強い痛みや視力低下がある場合は、自分で取ろうとせず、早めに眼科や救急外来へ相談しましょう。

砂・ほこり・小さな虫が入ったときの対応

砂、ほこり、小さな虫、まつ毛などが入った場合は、まず目をこすらず、涙で自然に流れるかを見ます。

それでも異物感が続く場合は、清潔な水や人工涙液でやさしく洗い流します。旅行中に人工涙液を持っている場合は、何滴か多めに点眼して、まばたきをしながら流すとよいでしょう。

清潔な水で洗う場合は、強い勢いで当てるのではなく、やさしく流すことが大切です。洗面器や清潔なコップを使って目を洗う方法もありますが、コンタクトレンズを使用している場合は、レンズの扱いに注意が必要です。

異物が取れたように感じても、痛み、充血、涙、まぶしさ、見えにくさが続く場合は、角膜に傷がついている可能性があります。旅行中でも眼科に相談しましょう。

コンタクトレンズをしているときの注意点

コンタクトレンズをしているときに異物が入ると、強い痛みが出ることがあります。

砂やほこりがレンズの下に入り込むと、角膜をこすって傷をつけることがあります。異物感や痛みがある場合は、目をこすらず、手を洗ってからコンタクトレンズを外しましょう。

1日使い捨てレンズであれば、外したレンズは再使用せず捨てます。2週間交換や1か月交換のレンズでも、汚れや異物がついている可能性があるため、違和感がある場合は無理に再装用しないことが大切です。

レンズを外したあとも痛み、充血、涙、まぶしさ、見えにくさが続く場合は、メガネで過ごし、眼科へ相談しましょう。旅行中は、予備のメガネと人工涙液を持っておくと安心です。

水道水でコンタクトレンズを洗ったり、保存液の代わりに水を使ったりすることは避けましょう。レンズ関連の感染症リスクにつながることがあります。

すぐに眼科相談を考えたいサイン

目に異物が入ったあと、次のような症状がある場合は、早めに眼科を受診しましょう。

強い目の痛み、充血、涙が止まらない、光がまぶしい、視界がかすむ、見えにくい、黒目に傷や白い点が見える、異物感が取れない、まぶたを開けにくい場合は注意が必要です。

また、異物が刺さっているように見える、金属片やガラス片が入った可能性がある、草や木の枝で目を突いた、強い風で硬いものが飛んできた、目をぶつけた場合も、自己判断で様子を見すぎない方が安全です。

化学物質、洗剤、虫よけスプレー、日焼け止め、シャンプーなどが目に入った場合は、すぐに流水でしっかり洗い流し、症状がある場合は早めに医療機関へ相談しましょう。強い痛み、見えにくさ、充血がある場合は急いで受診を考えます。

旅行中に目を守るための準備

旅行中は、場所によって目に異物が入りやすくなります。

海辺や砂浜、キャンプ場、山道、風の強い場所では、サングラスや帽子を使うと、砂やほこり、虫が目に入りにくくなります。自転車、船、アクティビティなど風を受ける場面では、目を守るものがあると安心です。

コンタクトレンズを使っている方は、予備のレンズ、メガネ、人工涙液、清潔な手指を保つものを持っておきましょう。屋外活動が多い日は、途中でメガネに替えられるようにしておくと、目を休ませやすくなります。

子ども連れの場合は、砂遊びや水遊びのあとに目をこすりやすくなります。砂がついた手で目を触らないよう、手洗いをこまめに行いましょう。

旅先で眼科を探すときのポイント

旅行先で目の症状が強いときは、無理に我慢せず、眼科や救急外来へ相談しましょう。

国内旅行では、宿泊先のフロント、観光施設のスタッフ、地域の救急相談、医療機関検索を利用すると探しやすくなります。夜間や休日で眼科が見つからない場合は、救急外来で相談が必要になることもあります。

海外旅行では、旅行保険の緊急連絡先、宿泊先のフロント、現地の医療機関情報を確認します。英語が不安な場合は、いつ、何が目に入ったか、痛み、充血、見えにくさ、コンタクト使用の有無をメモしておくと説明しやすくなります。

目のトラブルは、見え方に関わることがあります。旅行の予定を優先しすぎず、痛みや見えにくさがある場合は早めに相談しましょう。

旅行中に目に異物が入ったときのチェックリスト

目に異物が入ったときは、次の点を確認しましょう。

まずすること

  • 目をこすらない
  • 手を洗う
  • まばたきで涙と一緒に流れるか確認する
  • 人工涙液や清潔な水でやさしく洗い流す
  • コンタクトをしている場合は外す
  • 外したレンズを無理に再使用しない

受診を考えたい症状

  • 強い痛みがある
  • 充血が続く
  • 涙が止まらない
  • 光がまぶしい
  • 視界がかすむ
  • 見えにくい
  • 異物感が取れない
  • 黒目に白い点や傷が見える
  • まぶたを開けにくい
  • 異物が刺さっているように見える

旅行前に準備したいもの

  • メガネ
  • 予備のコンタクトレンズ
  • 人工涙液
  • サングラス
  • 帽子
  • 清潔なタオル
  • 手指消毒剤
  • 保険証
  • お薬手帳
  • 旅行保険の連絡先

まとめ

旅行中は、砂、ほこり、小さな虫、まつ毛などが目に入ることがあります。

まず大切なのは、目をこすらないことです。こすると角膜に傷がつき、痛みや充血、見えにくさが悪化することがあります。軽い異物であれば、まばたきや人工涙液、清潔な水で流せることもあります。

コンタクトレンズを使っている場合は、異物感や痛みがあるときに無理に装用を続けないようにしましょう。レンズを外しても痛み、充血、まぶしさ、見えにくさが続く場合は、眼科相談が必要です。

強い痛み、視力低下、黒目の異常、異物が刺さっている可能性、化学物質が入った場合は、旅行中でも早めに医療機関へ相談しましょう。

参考文献・参考サイト

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